社労士試験は基本問題が大事!は本当なの?
こんにちは!
4回目にして、やっと平成30年に社労士試験を合格できた、11ぴきのぺんぎんです。
私は、自身の社労士試験の経験から、何か少しでも社労士受験生のみなさんにお役に立てることはないかと、ブログを立ち上げ、現在に至ります。
さて、社労士の勉強をしていると、「基本問題が大事!」ということはよく耳にしますよね。
私も自身の経験から、本当にそのとおりだと思っています。
でも、社労士受験生は、「本当に基本問題だけで受かるの…?」と不安になるのではないでしょうか。
そこで、今回は私が4回目の受験でやっと合格した2018年の本試験(択一式)を元に、「基本問題で本当に合格できるのか?」を検証してみたいと思います!
検証したのは2018年(平成30年)本試験の択一式
2018年の択一式の基準点と例年の傾向
2018年の社会保険労務士試験の択一式の合格基準点は、
総得点45点以上かつ各科目4点以上で、合格率は6.3%でした。
ちなみに次の年の2019年は、
総得点43点以上かつ各科目4点以上で、合格率は6.6%でした。
総得点の基準点が、2019年のほうが低いのは、受験生の択一式の正解数の平均が下がった(問題の難易度が上がった)からです。
合格率は2018年、2019年同じく6%台なので、つまりは、その年によって問題の難易度は異なりますが、
・難しい問題が多いとき→みんなできないので基準点は下がる
・簡単な問題が多いとき→みんなできるので基準点は上がる
ということです。
そう考えると、どの年でも、みんなが正解する問題をきちんと正解するということが合格のカギとなりそうです。
社労士試験の合格者数や基準、傾向については、安全衛生普及センターのサイトがわかりやすかったです。
2018年の択一式の私の成績
さて、私の2018年の択一式の点数ですが70点中52点でした。
実際の成績結果がこちらです。↓
4回目の受験にして、やっとたどりつけた結果です。
いや、それにしても毎回この結果を見るたび、国年の択一4点に背筋が凍ります…( ;∀;)
ちなみに、2回目の受験の2016年は、70点中36点(合格点42点→6点不足)で不合格、
3回目の受験の2017年は、70点中42点(合格点45点→3点不足)で不合格でした。
なので、はじめからここにたどりつけたわけではなく、毎年試行錯誤の繰り返しで、やっとここまできました。
2018年択一式の設問ごとの難易度
さて、いよいよ「本当に基本問題だけで受かるの…?」の分析に入ります。
今回私が分析に使用したのは、資格の大原社会保険労務士講座が作成している、
平成30年(第50回)社会保険労務士試験 解答解説集です。↓
この冊子は、本試験の後の、資格の大原のインターネット採点サービスを利用すると、無料で送付してもらえました。
このチラシは、本試験の会場を出たところで選択式の解答速報と一緒に配っていたものです。↓
ちなみに私は、2018年不合格でも、2019年も資格の大原で受験するつもりだったので、チラシは大原しかもらいませんでした。
こちらの冊子では、設問ごとに「易」「普通」「難」とレベル分けをしてくれてあります。
つまりは、
・自分が本試験で解けなかった問題の中で、どの問題を落としてはいけなかったのか
・どの問題は解けなくても仕方なかったのか
ということが、わかるのです。
今回は、この冊子の基準を元に、分析してみたいと思います。
基本問題だけで基準点は超えるのか?
私のなかで、「易」「普通」「難」はこのように考えています。
- 易…基本的な問題。絶対に正解したい、落としたくない問題
- 普通…基本テキストに書いてある論点。悩むところはあるが解ける。合否を分ける問題
- 難…解けなくて当然。できなくていい問題
難易度ごとに正解率をだしてみた
まずは、本試験の科目別・設問別に、難易度のレベルと私が正解したかを一覧にしてみました。↓
ここからわかったのが、まずは問題の構成です。
難易度別に数の割合を出してみました。↓
こうしてみると、易で40%、普通が40%と、易と普通で80%を超えることがわかります。
次に、私の本試験の結果を、難易度別に正解率を出してみました。
易が90%ということで、絶対に落とせない基本問題が正解できたことが、合格につながったことがわかります。
この年は合格基準点が45点で、私の成績は52点なので基準点より7点多かったという計算になります。
次に、わたしの結果を少し変えて、基準点を超えるギリギリのラインの検証をしてみます。
どの難易度の問題を、どのくらい正解したら基準点を超えるのか
検証①易→全部〇・難問→全部×でも合格していたか
私が間違えた易がすべて〇、そして奇跡的に正解していた難がすべて×だったらどうなっていたでしょうか。
その結果がこちらです。ピンクの枠が変更したところです。
こうしてみても、総合点は51点と基準点を楽々超えています。
つまりは、難問ができなくても、易をとりこぼさなければ合格できたということです。
検証②合格ラインのギリギリはどこか
次に、検証①を使って、合格基準点である45点になるよう「普通」のところを変更してみます。
青枠が今回変更したところです。
おお!
こうしてみると、
- 易がばっちり正解できる
- 普通(合否を分ける問題)が半分強正解できる
- 難問はすべて不正解
これでも基準点を超えられたことがわかりました。
社労士試験は基本問題が大事は本当だったか?
以上の検証をふまえると、
- 基本(易)問題(過去問レベルA)…絶対間違えないところまでもっていく
- 普通問題=テキストには書いてあるが迷う問題(過去問レベルB)…6割の正解率までもっていく
- 難問…捨てる。「この問題は難問だから捨てる」という見極め、思い切りの力をつける
以上のことを意識して、過去問や模試に取り組むことが合格に近づく一歩だと考えます。
本試験まで、厳しい道のりは続きますが、応援しています!!
では、また~!
まとめ
- 基本問題が大事は本当だった
- 過去問&模試では問題のレベルを意識して取り組むのが大事
- 基本問題は絶対に正解する!!という意気込みで
- 難問はバッサリ捨てる。難問を見極める目と潔さを育てよう