2021年2月に開催された、社労士ステップセミナー
かろうじて合格はできたけど…自分になにができるのか?
こんにちは。
平成30年に4回目にして社労士試験にやっと合格でき、今は現役労務ワーカーとして勤務している11ぴきのぺんぎんです。
私は社労士試験に合格してから、また登録もしていないただの人です。
ですが、同時期、そして私より後に合格された方でも、形はそれぞれ(開業・勤務・その他など)ですが、社労士として登録された方もたくさんいらっしゃいます。
私はなかなか登録に至らず、いろいろ迷い続ける日々です。
(そもそも、今勤務する会社で、私が社労士合格したことは、一人の上司と顧問の社労士の先生しか知りません(^^;))
そんな私ですが、ひよこの学習塾さん主催の「社労士ファーストステップセミナー」で、これからについて、勇気とワクワクのいただいたので、今回はそのそ内容を記事にしてみます!
今、社労士試験勉強をしているみなさんへ届けたい
私がブログをはじめたきっかけは、日々いろんなことと戦いながら、一生懸命勉強を積み重ねている社労士受験生、そして労務ワーカーのみなさんを応援したいという気持ちからです。
そして、ブログを始めてから1年が経ち、今や自分が応援するつもりが、逆に皆さんに応援してもらい、日々背中を押してもらっている状況です。
本当にいつもありがとうございます(ノД`)・゜・。
今回、このセミナーの内容がとてもよかったので、これから社労士として活躍する、そんな未来のある社労士受験生のみなさんにもぜひみんなにみてほしいと思ったのですが、
「きっと勉強だけだって、時間つくるの大変だよな…」と思いはじめ、
「それなら、私が少しでもまとめて届けられれば、みんなの勉強を進めるモチベーションになるかも!」
と勝手に思い至ったのでした(^^;)
それを快諾していただいた大津先生に、心より感謝申し上げます…。
セミナー主催の「ひよこの学習塾」さんとは?
今回、セミナーを開催してくださったのは、こちらのひよこの学習塾さんです。
ひよこの学習塾さんは、現職の社労士の先生3人が、「新米の時サポートやアドバイスが欲しかった!」という自身の経験から、同じような思いを抱える仲間をサポートしたいという想いで立ち上げたそうです。
私は、ひよこの学習塾さんについては、今回の研修を受けるまで存じ上げなかったのですが、そのあとメルマガ登録させていただいていますm(__)m
今回の研修が、なぜ、どうやって開催されたのかは、ひよこの学習塾メンバーである、いとさん先生がnoteにまとめてくださっています。
構想から7日後に、500名規模のウェビナー開催…。しかも、出演者も複数…。
この臨場感と、スピード感…。
めちゃめちゃすごいです(゚Д゚;)
やっぱり、参加するのと主催するのでは、全く見える景色が違います…!
本当に、ありがとうございました。
いとさん先生のツイートは、ほっこりするものが多くて、癒されております…。
出演されたのは、大津先生と安中先生!豪華!
今回のウェビナーでは、名南経営の大津章敬先生と、ドリームサポート社会保険労務士法人の安中繁先生が出演されていました。
安中先生の出演は、開催当日の朝に決まったとのこと…!!
す、すげぇや…。
大津先生は、Twitterでも積極的に社労士受験生を応援してくださっていて、「社労士の仕事とは」というツイートも多く、勉強させていただいています。
安中先生は、私は雇用調整助成金の解説動画で、初めて存じ上げたのですが、内容がめちゃくちゃわかりやすくて痺れました…。
また、以前開催された、社労士連合会の「働き方改革フォーラム」でも、顧問先の社長さんと一緒に登壇され、とてもわかりやすくお話しされていたのが記憶にあります。
そうなんです、おわかりのとおり、今回のこの社労士スタートアップセミナーは、無料なのに、めちゃくちゃ豪華なのです!
さて、事前の説明はこのくらいにして、いよいよセミナーの内容に入りたいと思います。
なお、このセミナーはすでに動画視聴の期間が終わっており、私が動画を見ながらipnoneにメモした内容を頼りに書いていきますので、もし違うところがれば、参加されたみなさん、優しく(笑)教えてくださいm(__)m
また、お話しがあったことすべては書ききれないので、私が印象的だったものを抜粋して書いていきたいと思います!
特別な才能がなくても、社労士で生きていける!?
まずは信頼される仕事をすること、それが一番大事
まず、第一部は、大津先生が、ウェビナーに参加申し込みをしているみなさんから集めた質問内容について、回答していくというものでした。
その中で、大津先生は、
「専門性がなくても、実務経験がなくても、投げられたボールを誠実に投げ返して入れば顧問として成り立つ」
とおっしゃっていました。
私は、この大津先生の言葉を聞いて、めっちゃ「背中押される…!!」とワクワクしました(゚∀゚)
私は、実務経験は少しはありますが、それだってすべてを網羅しているわけではないし、やったことのある業務だって、しばらくやっていなければどんどん忘れていきます。
ましてや、人様からお金をいただけるほどの専門性なんてないし、やっぱり社労士として生きていくのは難しいのかな…なんて思ったりしていました。
でも、この大津先生の言葉を聞いて、これは、今自分が会社でやっていることと同じことだなと思えました。
会社で労務をやっていると、それこそ、
「こっちだって知らないよー!!( ;∀;)」
みたいな話とか、
「えー!!また法改正!?そんなんどうやって運用するのよ…。そして社員さんに説明するのよ…。」
ということが、頻繁に起こります。
でも、その都度、たまに心折れたり泣いたり怒ったりしながらも、愚直に調べ、運用を見直し、新しい運用に落とし込むしかないのです。
ほんとうに、泥臭くて、根気がいる作業です。
でも、これが大津先生のおっしゃる、「投げられたボールを誠実に投げ返す」ということに繋がるのであれば、今の環境でもまだまだ経験を積めるし、無駄じゃないと思えたのです。
そのうえで、特化するものがあればなおよし
まずは誠実な仕事ができればそれでいい。
そして、そのうえで特化するものはあれば、それはより、食べていける社労士に近づけると、大津先生はおっしゃいます。
ただ、「特化する」といっても、特別なものでなくても、自分の経験から生まれるものでいいそうです。
例えば、今自分が社労士とはまったく違う世界で仕事をしているとします。
そうすると、
異業種の経験×社労士→人数が少なくなる=貴重
という方程式が生まれます。
もし地方であれば、その県で誰よりそれに特化した社労士になる→売り上げがあがる!ということですね。
また、その経験というのは、必ずしも業務だけではなく、文章を書く、ウェビナーに強いなどでもいいと、大津先生はおっしゃっていました。
いつか、このブログの経験が…!なにかの役に…!立つかもしれない!?(゚∀゚)
…、こんなテンションでもいいんじゃないかな!?
今回、大津先生は、障害年金で有名な松山純子先生の例を出され、
松山先生は、障害年金に特化しているがそれだけでやってるわけではなく、特化したもので信頼されると、そこからまた違う仕事の他の話がくるとおっしゃっていました。
次回の社労士探究会は、ゲストがその松山純子先生ということで、ワクワクです!
なんにもなければ、まずはニーズのある分野に飛び込んでみる
大津先生は、もし何も自分にないと感じたら、まずはニーズのある分野に飛び込んでみることをオススメされていました。
例えば、最近であれば、パワーハラスメントの対応など…。
そうして必死にくらいついていれば、
いくつか顧問がとれる→おもしろくなってくる
という流れが生まれるそうです。
社労士は「農耕型」の営業
そして、大津先生は、社労士は「狩猟型」ではなく、「農耕型」の営業だとおっしゃっていました。
例えば、労基署が来たことや、会社の経営者の世代交代、時代の変化など、「変わる」タイミングというのは、社労士のニーズが爆上がりする時だそうです。
その時に、
「そういえば〇〇さんっていたよな…。お願いしいてみようかな…。」
と思い出してもらえるように種をまく。
それが「農耕型」の営業だそうです。
例えば、経営者が集まるような場所にいったとしても、経営者の名刺をたくさん持ってることよりも、講師として2人の経営者に呼んでにもらえることが大事だそうです。
これを聞いて、私は自分ある経験を思い出しました。
私は会社で、とある業務の担当になったのですが、前任者はおらず、社内に正確な知識がある人もおらず、自分の知識はゼロの状態でした。
社員さんから質問されることが嫌で嫌でしょうがなかったのですが、経験を重ね、研修に行き、社内の運用を整備したり、研修を行ったりできるようになってくると、「〇〇なら、ぺんぎんさんに聞いてみよう」といってくれる人が少しずつ増えました、
自分として望んだ仕事ではなかったですが、誰もやりたくない仕事を嫌々でも必死でやっていれば、自然と認めてもらえるんだぁと、自信になった経験でした。
この話が、大津先生のお話しとリンクして、今の自分のままでもまだまだ伸びしろがありそうな気がして嬉しかったです。
提案書の作り方…大事なのはヒアリング!
そして、大津先生は、社労士の重要ツールである「提案書」についても、とっても簡単!とおっしゃっていました。
提案書の作り方のコツは、「相手が困っていること」と「それが解決した姿」をつなぐことだそうです。
そのために、一番重要なのは、相手がなにに困っているをつかむための、ヒアリングだそうです。
つまり、提案書の構成としては、
- ヒアリングの内容
- そこから見えた相手が抱えている課題
- 課題が解決した後の、相手の理想の姿
- そのために社労士としてできること、それにかかる時間・報酬
となるそうです。なるほど…!!
そして、これも、今の自分でも修行できることだと思いました。
社内にはたくさんの課題がありますが、社内の風土や歴史、上の人の考え方などで、必ずしもすべてが思い通りに動くわけではありません。
それでも、日々、ちょっとした不便や困りごとは発生するし、正解はないけど、進めなければいけないこともある。
そのときに、社員さんはなにに困っているんだろう、上層部はどうしてほしいんだろうと考え、自分なりの何かを考えること、これこそが、「提案書」をつくる作業と同じだと、私は思ったのです。
(もちろん実際に提案するかは別です。現実はなかなか厳しいですからね( ;∀;))
また、このブログだって、どうやったら楽しんでもらえるか、役に立つかを考えることは、ある意味「提案書」を考えることと同じです。
つまり、日常で誰かのニーズをつかみ、自分ができることってなんだろう…?と考えることが、提案書をつくるための修行になるのではないでしょうか。
これは、資格試験も同じで、自分の課題をみつけ、それをどうやったら克服できるかを考え、実践する。
これもきっと、ニーズをつかみ、解決する能力を伸ばすことになりますよね(^^)
あのスゴイ先生だって、はじめからできた訳じゃない!?
安中先生も、開業してから3年はモジモジしていた
そして、後半は、大津先生と、安中先生の対談形式となりました。
大津先生は、ずっと社労士事務所に勤務されているので、一から開業した経験がある安中先生のお話が参考になるのではということで、安中先生にお声をかけてくださったそうです。
今や、知る人ぞ知る安中先生ですが、開業して3年目くらいまではモジモジ(この言い方すごく好きです(゚∀゚))していたそうです。
そして、にかわには信じられないエピソードをお話ししてくださいました。
安中先生は、一年目でとある会社に訪問したとき、就業規則を見せてくださいと言うことも、賃金台帳を見せてくださいと言うこともできなかったそうです。
え、本当にモジモジじゃないですか…。
私はこれを聞いたとき、「嘘だろ…。」と思いました。
到底、今の安中先生からは、想像ができなかったからです。
「コミュニケーション能力最強のように見える安中先生でさえ、はじめはそうだったんだ…。」
そう思えて、これは、本当に心強いお話しでした。
そこを打破したきっかけ
税理士さんは社労士のニーズをもっている!
その現状から打破するべく、安中先生が重要としたのは、税理士の先生でした。
税理士の先生は、多くの会社で顧問となっていますが、その際に、労務相談されることが多く、そこから紹介してもらえるケースがあるからです。
そのために、安中先生が行ったことは、税理士の先生が聴きたくなるようなセミナーをするひたすら開催することだったそうです。
セミナーの内容は、社労士の試験に出てくるような基礎的なこと(時間外の割増とか、有給休暇とか)を、聞きたくなるようなタイトルで分かりやすく伝えるものにしていたそうです。
社労士の試験に出てくる基礎的なことにそんなに価値があるのか…?と思ってしまいがちですが、特別な楽しい内容でなくても、労務を知らない人からすると、とても新鮮なものになるそうです(^^)
これも、私たちも頑張ればなんとかできるかも…!?
社内でも、基本的なことを質問されることは多いので、いかにそれをわかりやすく伝えるかということも、修行になりそうです(^^)
経営者の孤独に寄り添う・ありのままの自分で勝負する
そして、安中先生は、
「顧問契約はこちらからお願いするのではなく、相手からなってほしいといわれるもの」
だともおっしゃっていまいた。
では、どうしたらなってほしいといわれるかというと、経営者に寄り添う存在であることがひとつあげられていました。
経営者は孤独で不安で、敵も多い。
そんな中で「絶対に味方」であると、思ってもらえることが大切とおっしゃっていました。
では、どうやったら「絶対に味方」と思ってもらえるか、それは「ありのままの自分で勝負する」ということだそうです。
安中先生には、顧問先に毎回とても緊張する厳しい社長さんがいたそうで、何回も泣いたそうですが、ある日その社長さんにぽつりと自分の相談をしたところ、とても親身になってアドバイスをくださり、そこから今まではとは違った形でコミュニケーションがとれるようになったそうです。
つまりは、あまり無理してかっこつけた自分をつくるのではなく、この自分を求めてくれるところと関係をつないでいくということが大切ということなのかもしれません。
前半の大津先生のところでも、
「飲み会が苦手ですが、そんなんでやっていけますか?」
というような質問がありましたが、苦手なものを無理していくことはないよとおっしゃってくださっていました。
(ちなみに、安中先生は飲み会大好きだそうです(^^))
これを聞いて、オタクのぼっち好きな私でも、それでもいいよっていってくださるお客さんが世の中にはいるのかも…と背中を押してもらえました。
社労士の先輩は怖くない!?そして横の繋がりも大事!
恩送り・ペイフォワードの精神
そして、今回お2人がこうしてこのセミナーに参加してくださったのには、理由がありました。
大津先生は、Twitterをみていると、
「社労士の先輩者同士とどう絡んでいいかわからない、怖い」
というようなものが多く感じられ、それを払しょくしいたいという気持ちがあったそうです。
大津先生は、よく「恩送り」という言葉を使っていらっしゃいますが、今回の私のブログを許可してくださったのも、社労士受験生に恩送りしてあげてほしいということからでした。
また、安中先生も、自分が今まで先輩にしてもらったことを、これからの人に返したい、「ペイフォワード」の気持ちからだとおっしゃっていました。
安中先生は、社労士は末広がりの仕事だとおっしゃっており、最後にこうおっしゃっていました。
社労士は、「生き生きと働く大人を増やせる仕事」であり、「生き生きと働く大人が増える」と、「生き生きと過ごせる子供が増える」。
つまりは、「生き生きと過ごせる家庭が増える」ということ。
これに携われることが社労士の喜びです。
くーっ!!かっこいい!!(ノД`)・゜・。
社労士どうしの横のつながりはお互いを助ける
そして、安中先生は、社労士はカバーする範囲が広いので、社労士同士でつながりを持って助け合うことが大切ともおっしゃっていました。
私は、このTwitterで出会って、相互応援してくださるみなさんと、そうなっていけたらいいなって勝手に思っています。
しかし、まだ私が助けられることが何もない!(; ・`д・´)
まだまだこれからです!!きっと!!
今の自分にもできることがある!かも…(まとめに代えて)
最後に、自分があとで読み返したときに、今の自分ができること思い出せるよう、ここに書いておこうと思います。
- 日々の仕事で、投げられたボールを誠実に投げ返すことを意識してみる
- いろんな文章をどんどん書く(特化することになるかも…?)
- 誰かにとってめんどくさいけど、自分にとってそうでもないかもということを少し形にしてみる(農耕型の営業)
- 相手の困っていることを把握し、ちょっとしたことでも、何かできることがあるか考える
- 自分の性格を受け入れつつ、相互応援してもらえる関係を続ける
…こんなところかな?
ポイントは「少し」です。ハードル上げすぎ注意!(^^;)
もともと、そんなにキャパは広くないので無理はしない!!
また長くなってしまった…。す、すみません…。
最後まで読んでくださってありがとうございました!
それでは、また~(^^)