社労士合格に大切なこと②模試は受けたほうがいい? ※2021/5/30更新

社労士試験

なぜ模試の記事を書こうと思ったか

こんにちは。11ぴきのぺんぎんです。

今回は社労士合格を目指す受験生が、模試を受けたほうがいいかを記事にしてみたいと思います。

なぜそのテーマにしたかというと、ツイッターの社労士受験生の方の、模試について情報がほしいというツイートを見たからです。

そのツイートのリプライで、いろんな方がアドバイスなさっていて、模試に対してもいろんな考え方があることを知りました。

そのときの私のツイートがこちらです。

もちろんどの考え方が正解ということはないですし、それこそなにが正解かは人によって違います。

ただ、社労士試験4回目でやっと合格できた自分の経験をふまえ、模試を受けるメリットとデメリットを、自分なりにまとめておきたいと思ったのです。

社労士受験生時代どのような形で模試を受けていたか

まずは2015年(平成27年)から2018年(平成30年)まで自分がどのように模試を受けていたのか書いてみたいと思います。

本当はその年ごとにどこの資格スクールの、どんな教材を使っていたか記事にしてからのほうがわかりやすいのかもしれませんが、それはまた別記事にできたらと思っています。

2015年(平成27年)8月に入ってTACの模試市販本で2回受験

社労士初受験の年です。

5月から謎の資格スクール(今はホームページも長期メンテナンス中でつながらない)で勉強を始めるという、「正気か!?」という勉強方法で挑んだ年です。

ツイッターももちろんやっていなくて、情報も全くなく、8月になってから市販本をamazonで急遽購入し、もしかしたら同じ問題がでるかも…なんて考えながら、模試を解いた記憶があります。

そのとき購入した市販本と同じシリーズはこちら↓です。

こちらのシリーズは、模試が2回分掲載されています。

そもそも、この年は模試がどうのこうのというレベルではなく、勉強方法がまったくなっていなかったので、本当に記念受験的なかんじでした。

もちろん結果は惨敗です。

2016年(平成28年)7月下旬にフォーサイトで1回受験

昨年の反省を生かしつつ、通信で、かつできるだけ安く、そしてできるだけよいものをと真剣に考えてこの年選んだのがフォーサイトでした。

私が選んだコースは直前対策がセットで入っていたので、模試も含まれていたので、この年はフォーサイトの模試を自宅で受験しました。

模試が送られてきたのが7月下旬で、実はその頃は、今まで勉強してきたことの復習と、次々送られてくる直前対策をこなすことが精いっぱいで、とにかく焦って教材をこなすしかなかったという印象が残っています。

なので、模試についてもあまり記憶がなく、きっとあわててこなしたのだと思います。

この年も不合格でした。

2017年(平成29年)7月下旬にTACの模試市販本で2回受験

いよいよ迎えた3年目。

社労士受験者としても、経験者コースが視野に入ってくるレベルになってきました。

今年こそは合格したい!そしてできるだけ費用も抑えたいという理由で、この年は山川社労士予備校の通信の15点アップ講座と法改正+白書対策を申し込み、過去問は昨年のフォーサイトの過去問を使いました。

模試については、内容よりも時間配分などを実践したいという思いから、山ヨビでは申し込まず、2015年に購入したTACの市販本を購入し、7月下旬から模試を自宅で行いました。

本試験の結果は、選択式科目基準点割れの総得点クリア、択一式は科目基準点割れなし、総得点で3点足りないという結果で、不合格となりました。

2018年(平成30年)大原で6~7月中に3回受験

もういろんな意味で後がないと考えた4年目。

今までセットで10万円を超える資格の大原は選択肢には入っていませんでしたが、ネットの評判がすこぶる高かった金沢先生の講義が受けたくて、大原の経験者コース(直前対策付き)に申し込みました。

この年は、とにかく金沢先生を信じ、先生がいうことを、先生がいうスケジュールでこなすことに専念しました。

学習計画についても、何度も見直し、自分がこなせる量を把握し、スケジューリングしていきました。(学習計画についてはこちらの記事で書きました)

大原では、7/3に中間模試を受験(7/7までに解答講義受講)、7/7に統一公開模試1回目受験(7/13までに解答講義受講)、7/28に統一公開模試受験(8/3までに解答講義受講)と、計3回模試を受けました。

すべて自宅受験です。

この年に違っていたことで大きかったと感じることは、統一公開模試を7月初旬に受験でき、復習まで終わらせることができたことです。

ほかの年は、7月下旬でその年初めて模試を受けていました。

その年初めての模試を、7月初旬に受けるのと、7月下旬で受けるのには大きな違いがあります。

なぜなら、初めての模試って結果が悪くて当然なんです。

そこでめちゃくちゃ焦るし、めちゃくちゃ不安になります。

でもそれで普通なんです。きっと多くの合格者がそうだったと思います。

だからこそ、7月下旬ではなく、早ければ6月、遅くとも7月初旬までには模試を経験しておくことが、私はとても重要だと思っています。

7月下旬は本試験1か月前です。

本試験の1か月前は、社労士受験生にとって、「あれもやりたい。これもやらなきゃ。」の時期です。

そこで、模試で自信を無くしたり、模試の復習に時間をかけることは、社労士受験生にとって私はもったいないと思っています。

だからこそ、模試で一番大切なことは、「1社でもいいから、早く受験する」ということだと考えます。

模試を受けるメリット

では今までの経験をもとに、模試を受けるメリットをまとめてみたいと思います。

長時間の試験を体験する

社労士試験は、午前の選択式、午後の択一式と2つに分かれていますが、午後の択一式は3時間半ぶっつづけの試験です。

多くの人は、そこまで集中力が持たないし、かなりもうろうとしてきます。

そして、後半になればなるほど焦る。

そんな経験を本試験前に体験しておくと、自分なりの対策が考えられますし、もし本試験で同じ状態になったとしても、「あー、これ模試でもなったわー。」と少し冷静になれるかもしれません。

本試験にむけて自分なりの作戦を試せる

私は3回目の受験のときくらいから、本試験のときの「作戦」を考えて臨むようになりました。

4回目のときは、もうばっちり作戦は確立されていたように思います。

「作戦」というのは、主に択一式についてなのですが、

  • どの科目から解くか、その順番
  • 1科目あたり何分で解くか(マークシートの見直し時間含む)
  • 飛ばす問題はあるか(個数問題は飛ばすなど)

とか、こんなかんじです。

いきなりこの自分なりの作戦を本試験で実行するのは怖いので、模試で感触を確かめ、自分にとって有効かどうかを判断してみるといいと思います。

本試験当日のリハーサルができる

模試では、本試験とほぼ同じスケジュールを体験することができます。

なので、「前日何時に寝ようか」とか、「朝は何時に起きよう」とか、いろんなことを本試験と同じ時間で行動してみるといいと思います。

そうすると、「意外と夜眠れないな」とか、「朝は余裕をもって家を出たほうがいいな」など、細かい気づきがあったりします。

また、模試については、指定された会場にいって受験するパターンと、自宅で受験するパターンと2つあるかと思います。

会場に行ければより本試験に近い環境で受験できるかと思いますが、私は地方在住のため、すべて自宅受験でした。

なので、自宅受験でも問題ないと個人的には思っていますが、自宅受験でも、開始時間などはすべて同じスケジュールで受験するということが重要だと思います。

模試を本試験の予想問題として活用する

模試は、各校が考えた予想問題としての意味合いもあるので、「もしかしたら本試験に同じ問題が出題されるかも…?」という考え方もあるかもしれません。

でも、あくまで自分の経験としてですが、このメリットはほかのメリットと比較してあまり大きくない気がします。

もしかして同じ問題が本試験ででるかもしれない可能性にかけて、模試の復習に時間をかけすぎるくらいであれば、今まで取り組んできた過去問などで、理解が足りないところ、何回も間違えてしまうところを徹底的に復習したほうが、私は合格に近づけるし、精神的にも安定するのではないかと考えます。

あくまで、私の場合は…ですが。

模試を受けるデメリット

次に、模試を受けるデメリットを考えてみたいと思います。

自信がなくなる、とにかく焦る

あまりない模試を受けることのデメリットですが、一番にあげるとしたらこれです。

1番最初に模試を受けたときに、手ごたえを感じたり、合格の確信を得る人はとてもまれだと思います。

だからこそ、できなくて当然!ここから伸ばす!と思える時期に受験することが、なにより大切ではないかと考えています。

復習することが増え、そこに時間がとられる

模試を受けるということは、本試験まるまる1回分の出題を解き、そして復習するということです。

もちろん解いたままでもいいかもしれませんが、やはり自分が間違えてしまった問題は気になりますし、不安になるので、多くの受験生は復習することになると思います。

しかし、模試を受ける時期は、ほかにもやりたい、やらなければならない学習がたくさんでてくる時期でもあります。

なので、模試を受験するときは、その答え合わせがいつ頃できて、そしてどのくらい時間がかかるのか学習計画に盛り込んだうえで、いつ受けるのか、何社受けるのか決めるのが、私はいいのではないかと思っています。

模試についての重要ポイントまとめ

今までのメリット、デメリットをふまえ、模試に対する自分なりの考えをまとめてみます。

  • 模試はできれば早い時期(7月初旬まで)に、1回は受験したほうがいい
  • 会場に行って受験できればなおよいが、自宅でもOK。ただし、会場と同じ時間でスタートし、同じスケジュールで受験する
  • 7月下旬以降に初めて模試を受ける場合は、復習の時間をどれだけ確保できるか確認してから受験する
  • 模試ができなくても落ち込まない、そこからの伸びしろが大事

次に、自分が一番大事だと思う、模試が受けられる時期を各社ごとにまとめてみたいと思います。

各社の模試スケジュール ※2021/5/30更新

こちらが2021年の各社の模試スケジュール(自宅受験)をまとめたものです。

日付については、教材発送日を記載してあります。

こちらも参考に、いつ、どの学校で受験するか、検討してみてもよいのかもしれません。

詳しい日程は、参考にしたURLを資格学校名のところにリンクをはってありますので、そちらでご確認いただくか、各資格学校にお問い合わせください。

これからも、応援しています!

資格学校5月6月7月
大原公開模試➀
6/24
公開模試②
7/15
LEC
公開模試①
5/10
公開模試②
6/7
公開模試③
7/5
ファイナル模試
7/26

TAC中間模試①
6/17 
公開模試
7/9
フォーサイト
模試
5/30時点で申込可

まとめ

  • 模試はどこの会社でもいいし、自宅でもいいから1回は受験してみよう
  • 模試はできなくて当たりまえ、そこからどのくらい伸ばせるかが勝負
  • できるだけ早い時期に受験したほうが焦らない
  • 模試は本試験当日のリハーサルだと思って受けてみよう
  • 模試を複数うけるとき、または7月下旬での初受験の場合は、復習時間が確保できるか学習計画を立ててみよう
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