毎日自分だけ残業…。つらい。
通常はあまり残業にはならず、比較的早めに帰宅できることが多いのですが、最近は新規プロジェクトが佳境を迎えてきたため、時間内もプレッシャーがかかり、残業も増えてきました。
そして、先週はチームの中でもひとり残業になる日が多く、「つらい…」という気持ちが強くなってしまいました。
そのときのツイートがこちらです。
ほんとはあまりぐちっぽいツイートはしないほうがいいよな…と思っていたのですが。この日は耐え切れず、こんなツイートをしてしまいました。
でも、あたたかいリプライをいただいたり、いいねしてもらえたり、あったかいようツイッター…と、気持ちを救っていただきました。
そこで、すこし気持ちを整理し、「つらい…」から具体的に行動してみることにしました。
今回は、そのときの忘備録を兼ねて記事にしたいと思います。
もし、同じような気持ちの労務ワーカーのかたがいらっしゃれば、なにかの参考になればうれしいです。
「つらい」を分解してみた
「つらいよう…」となった気持ちをどうしたらいいか、そこで思い出したのは、以前の記事「労務ワーカーはどうやって怒りとつきあうか」でご紹介した、ムラキさんの「夫婦ゲンカ解消ワークシート」です。
私はこの記事を書いてから、このムラキさんの「夫婦ゲンカ解消ワークシート」をプリントアウトしてあったので、これに記入して、今回の「つらい…」を分解してみることにしました。
「つらい」の中身はなんだったか
まずは、自分だけが残業している現状とつらいと思っていることを具体的に書いてみました。
そして、それをふまえて「どんな状態がベストなのか」を誰にでもわかる言葉で書いてみました。
「つらい」の中身
現状を具体的に書いていくと、残業することがつらいというよりは、下記の2点がつらいことがわかりました。
- 今取り組んでいる新規プロジェクトの対応で、突発的に私にしかできない仕事が増えてしまい、それによりほかの仕事が滞ってしまう
- 新規プロジェクトについて直属の上司が理解していない、上司がタスクを滞らせてしまうので、新規プロジェクトについて問題点を相談できる人がいない
どんな状態がベストなのか
そのつらい状況を解決するためにはどうなるのが理想の状態なのかを考えてみると、
- 今はできるだけ新規プロジェクトに集中できる状態
- 新規プロジェクトに関する問題点を誰かに共有できる状態
というのが理想の状況なのだとわかりました。
「つらい」ことを伝えてみた
私の勤務している部署には、上司以外に2人のチームメンバーがいます。
二人とも労務の経験は私より短い、後輩にあたるメンバーです。
今回「つらい」と思っていることを伝えるか悩みましたが、このままではいつかはほかのメンバーに迷惑をかけてしまうかもしれないと思い、チームメンバーに話し、一緒に解決策を考えてもらいました。
ドキドキしながら、この「夫婦ゲンカ解消ワークシート」をみせてみると、
「おもしろいですね!」
「これいいですね!これって夫婦に限らず、問題を抱えた人たちがか解決策をみつけるためのシートですよね?」
などと前向きな反応してくれたことが、とても嬉しく、ホッとしました。
一緒に解決策を考えよう
自分ができること
まず、私が問題を解決するためにチームメンバーにできることを考えてみました。
- 今の自分の状況をきちんと伝える
- 突発的なことでも、仕事を手伝ってもらえるか相談する
やっぱりみんな忙しいのはわかっているし、できればあんまり残業もさせたくないと思うと、どうしてもなかなかヘルプはだしにくいんだ…と率直に伝えました。
チームメンバーができるといってくれたこと
2人は私が大変だということはわかっていたようですが、何を手伝えるのかがわからない、そしていつ手伝ったらいいのかわからない状態だったと話してくれました。
そして、こんな解決策を考えてくれました。
- 手伝ってほしい仕事ボックスをつくっておいて、各自自分の仕事の手が空いた時にそのボックスから取り出して進める
- チームメンバーは、新規プロジェクトについては知識が足りず、あまり意見などが言えないので、それ以外の単純作業を代わって進める
- ひとりだけ残業にならないよう、午後イチで簡単な打ち合わせをして仕事を分け合う
- 直属の上司は変わらないし変えられないので、別のキーパーソンにこっそり相談する
- 直属の上司とは個別対応せず、みんなで話し合うことでストレスを減らす
と、こんなかんじです。ありがたい…。
解決のための具体的な取り組み
そして、今後解決するために具体的にどうするかを決めました。
- 私がやってほしいことをメモに「内容」「期限」「かかる時間」を書き、共有の掲示板に貼る
- チームメンバーは、自分ができるタイミングでメモをはがして声をかける
- 今日中にやらなくてはいけない場合は、午後イチで簡単なミーティングをして、仕事をわけられるのか話し合う
- 仕事を手伝うときは、自分の抱えているタスクや期限をよく考え、優先順位を考えて手伝う
- 手伝うといってくれたら相手を信じる、変に遠慮しない
というかんじです。
とにかく一緒に考えてくれたことがなにより嬉しかったです。
伝えてみてよかったか
伝えてよかったこと
今回、伝えることはとても勇気がいりました。
でも「夫婦ゲンカ解消ワークシート」を使って「つらい」を分解して伝えたことで、チームメンバーからいろんなアイディアをだしてもらえたことがとてもうれしかったです。
もし気持ちを分解せず、感情のまま伝えていたら、
「なんで自分ばっかり残業しなきゃいけないの!?ちょっとは手伝ってくれてもいいんじゃない!?」
と、なってしまっていたのかもしれません。
というか、そもそもそんな感情的な言葉は、伝えることなんてできなかったです。
チームメンバーのアイディアの、お願いしたいことを共有しておいて、「各自ができるときに」それをこなすというアイディアは、とてもすごい!と思いました。
そして、人間関係についても、ひとりじゃないと思えたことがとてもうれしかったです。
伝えなきゃよかったと思うこと
今回伝えたことで、チームメンバーに気をつかわせてしまうのかなぁというのは少し気がかりな部分です。
あとは、チームメンバーが本当はめんどうだな…と思っていないかも本当は少し気になっています。
あとは、みんなに仕事を分ける以上、自分のタスクや優先順位をより精査しなくてはと感じています。
などなどをふまえても、それでもやっぱり伝えてよかったと思います。
最終的には信頼関係… 信じるということ
今回、「夫婦ゲンカ解消ワークシート」を使ってみて思ったのが、こうやって話をする大前提として、まずチームメンバーが信頼できる存在であるかということが大事だと感じました。
信頼できるチームメンバーだからこそ、正直に悩みを打ち明けられますし、それについても一緒に改善策を考えてもらえます。
そのためには、日ごろの関係性が大事になります。
特に、自分の後輩や部下を、日ごろのやりとりでもまずは「信じる」という気持ちが大事なのかもしれません…。
では、また~。
まとめ
- 「つらい」を分解してみよう
- 「夫婦ゲンカ解消ワークシート」を使ってみた
- 現状をなるべく具体的に書く
- 理想の状態を誰にでもわかる言葉でかく
- そのためにできることを具体的に出し合う
- 具体的にやることを決める
- 話し合うには日ごろの信頼関係が大事