サイボウズの「最軽量のマネジメント」を読んでみた

本の感想

今回は、初めて挑戦する本の感想(ブックレビュー)記事です。

あまり内容を書いてしまうと著作権を侵害してしまいますので、そこに気をつけながらみなさんにこの本の魅力を伝えられたらいいなと思います。

よろしくお願いします!

なぜこの本を選んだか

ツイッターをやるようになってから、サイボウズは憧れの会社です。

私の会社はサイボウズの商品は使っていないので、実はツイッターをするまでは名前を聞いたことがあるくらいでした。(不勉強ですみません)

ツイッターを始めて、青野社長をはじめ、多くの社員のみなさんのツイッターやnoteなどを読み、そして内定者までが入社前から発信しているということに衝撃を受けました。

また、過去の労政時報で、サイボウズの人事制度の記事を読んで、ますます興味がわきました。

サイボウズ式もおもしろいし、今年のCybozu Daysも行きたかった…!

サイボウズさんからはもっと世の中をよくしたいという熱い気持ちが伝わってきます。

そして、社内の風通しもとてもよい印象があります。

そんなサイボウズさんが自社に出版部門を立ちあげて、初刊行されたのが山田理副社長の「最軽量のマネジメント」です。

山田副社長はサイボウズ創業時から、バックオフィスの責任者を務められた方です。

私は山田副社長については、本を読むまでは、「ツイッターのプロフを新入社員からダメ出しされ、それならコンサルしてよ~と新入社員にお願いし、最終的にフォロワーを爆上げした寛大な方」というイメージでした。笑

※山田副社長のこのエピソードはこちらにまとめがありました

どんな人にオススメしたいか

私が読んでみて、この本をどういう人にオススメしたいか考えてみました。

  • 年功序列の会社の風土に疑問を感じている人
  • 成果主義に悩んでいる人
  • 会社で「みんなそう言っている」といわれて、「みんなって誰よ!?」って思ったことがある人
  • マネージャー、もしくはチームリーダーとして「そんなにできないよ…」って思っている人
  • 部下、もしくはチームメンバーがどう思っているのか不安な人

きっと誰しもこのうちの一つは思ったことがあるのではないでしょうか。

さて、次は具体的な感想に入ります。

今のサイボウズになるまでのリアルな裏話がおもしろい!

いまや超ホワイト企業、そして社員に優しいイメージがあるサイボウズですが、その昔はとてもブラックだったなんて…。

でも、サイボウズもITベンチャーだったのですから、よく考えればそんなに不思議なことではないのかもしれません。

しかし、どうやってここまでになったの…?ということ、知りたいですよね。

山田副社長は、

サイボウズに入るまでの大手銀行員時代(大企業の年功序列制度)

サイボウズに入ってから、会社をよくしようと考えた結果、ブラック企業(超成果主義)にしてしまったこと、その結果おこったってしまったこと、

そこから、いまのサイボウズ(山田副社長はホワイトではなく透明企業と表現されています)に至るまでの過程を赤裸々に語ってくれています。

ときどき混ざる関西弁もあいまって、本当におもしろくって一気に読めました。

公明正大 「アホはいいけどウソはあかん」

この本では、サイボウズの理念である「公明正大」をどうやって実現できるようにしていったのか、その過程と方法が書かれています。

「公明正大」は山田副社長いわく、「アホはいいけどウソはあかん」ということです。

例えば、サイボウズでは遅刻をしても、きちんと自分で「遅刻してしまいました!」と正直に言えば、責められない風土だそうです。

こうやってきくと、「そんないい会社サイボウズだからでしょ…」って思いたくなりますが、そこに至るまでには山田副社長はいろんなことを考え、実行されてきました。

そんな歴史を経て、山田副社長が大切にされていることがあります。

徹底した情報公開、説明責任と質問責任

サイボウズをいまのような風通しのいい会社にできた理由は、

  • 徹底した情報公開
  • マネージャーの説明責任
  • 社員の質問責任

この3つを徹底したことにあります。

サイボウズは上層部の会議議事録など、社内の様々なものを社員に公開しています。

そして、マネージャーには社員から質問があればきちんと答える義務がありますし、逆に社員はわからないことがあれば、きちんと質問する義務があるそうです。

最初からこの「説明責任」「質問責任」ができる風土になったわけではなく、徹底した情報公開を続けることで、社員の間に心理的安心が生まれ「質問できる」空気ができてきたそうです。

マネージャーの気持ちを軽くしてくれる言葉

マネージャーのみなさんは、こんなことを期待されて、とても重荷に感じていないでしょうか。

  • 育成
  • モチベーション維持
  • 仕事の指導
  • 目標達成
  • コーチング、プロジェクトマネジメント

山田副社長は、マネージャーのみなさんにこういっています。

  • 「みんな」がこういっているの「みんな」なんていない
  • チームメンバーの仕事を楽しくさせるまでは必要ない、少なくともチームメンバーが少しでも「会社に行くのがイヤではない」と思えるようにする
  • マネージャーに必要なのは「一緒に考えてほしい」といえる勇気

山田副社長はさらにいいます、マネージャーはそんなにできないよ、そんなにやらなくていいよって。

それが「最軽量のマネジメント」です。

そして、この本はどうやったら最軽量化できるのか、山田副社長の経験を含めて丁寧に説明してくれています。

そして、山田副社長が一貫してマネージャーに求めていることがあります。

マネージャーに唯一、かつ絶対に必要なこと 

山田副社長はマネージャーがなんでもできる必要はないといっています。

チームメンバーの力を借りればいいのです。

でもマネージャーが絶対忘れてはいけないこと、それが「覚悟」です。

チームメンバーにありのままの情報を公開する「覚悟」、チームメンバーが失敗してもそれを自分の責任といえる「覚悟」です。

これはかなり重い…!でも本質ですよね。

明日からやってみようと思うこと

私の会社はもちろんサイボウズのように風通しのよい会社とはまだまだいえないので、自分のチームで小さく実践できそうな以下のことを意識してみようと思います。

  • 自分の抱えている仕事の状況をきちんと伝える
  • 困っていること、わからないことがあったら伝えてねとチームメンバーに改めて伝える
  • ベストな解決策はみつからないかもしれないけど、一緒に考えようと伝える
  • 完璧な回答をする必要はない。ただし、質問を受け止めて一緒に考える「覚悟」をもつ
  • 「自分にしかできない」と思い込まず、誰がなにをできるかを見極める
  • できれば月1で「ザツダン」の時間をつくる
  • 「本当はこう思っているんじゃないか」という邪推をなくす

私が感じたこの本の魅力

私が感じたこの本の最大の魅力は、実際のエピソードがたくさんあって、今やかなり個性的かつ大注目のサイボウズがどうやってここに至ったのかが、とてもわかりやすく、読みやすい文章で読めることです。

もちろんサイボウズと同じように全部なんてできないし、そもそもマネージャーでない人も多いと思います。

でも、社内でコミュニケーションがうまくとれなかったり、疑心暗鬼になってしまうことがあったりしたら、ヒントがもらえる本だと思います。

今の自分の状況でなにができるか、少し自分に引き寄せてかんがえてみることが大切かもしれません。

マネジメントに悩んでいる方、マネジメントされる側に疑問をもっている方が、この本を読んですこし心が軽くなったら嬉しいです。

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