安中先生ってほんとにモジモジ社労士だったの!?を知りたくて…
社労士探究会とは?
こんにちは!
社労士試験4回目で2018年にやっと合格でき、今は現役労務ワーカーとして勤務している11ぴきのぺんぎんです。
今回は、2022年1月に配信された第79回の社労士探究会、安中繁先生の、「20代で開業、モジモジ社労士からスタートし、33名を率いる法人代表に至るまでの歩みを大公開」を、オンライン視聴して、感じたことを書きたいと思いますm(__)m
※すでにアーカイブを含め、申込期間は終了しています
ひー、とても緊張します…。(自分で書いておいて)
まずは、「社労士探究会」について説明しますね。
社労士探究会とは、全国の社労士がオンラインで気軽に学び、相互刺激を受ける場とすることを目的とした会です。
社労士探究会では、毎月第2火曜日(19:00~20:30)に「社労士トークライブ」というオンラインセミナーを行い、現役社労士の先生が、様々な情報や体験談を提供してくださっています。
私は、過去に2記事、社労士探究会の記事を書いています。
◆号泣回と各所で評判だった、松山純子先生の回の記事はこちらです
◆めっちゃくちゃ長くなってしまい、ただのファンブログと化した(@_@)宮武貴美先生の回の記事はこちらです
こちらの過去記事でも書いたとおり、私が、社労士探究会を聴くことが楽しみな理由は、もちろん社労士の現場の、リアルな状況を聴けるということもありますが、実はそれより大きなものがあります。
それは、現役でバリバリと活躍されている先生方が、どんなことを考え、何を選択してきたのか、そしてその結果、今社労士としてどんな仕事をしているか、それをご自身の言葉で、語ってくださることです。
いろんな社労士の先生の話を聞いていると、背景も、歩んできた道も、大切にしていることも、これからやりたいことも、本当にバラバラです。
それを知ると、ステレオタイプの社労士なんてものはなく、自分なりの形でいいんじゃないか、そう思えてきます。
そして、ご講演される先生方が、本当に楽しそうで、社労士という仕事を愛しているのがわかります。
そんな社労士としての多様性や魅力を知れること、それが社労士探究会の醍醐味だと、私は勝手に思っています。
なぜブログにまとめるか
自分の記録と行動に繋げるため
こちらも、過去記事でも同様に書いていますが、私がなぜ、この社労士探究会の内容をブログにまとめるかというと、理由は二つあります。
一つ目は、自分が社労士の先生方のお話から、感じたこと記録に残し、なにかしらの行動につなげたいと思っているからです。
私の場合、いろんなセミナーを聴いたり、自己啓発本を読んだりすると、その時はものすごく感銘を受けて、
「よし!そうだ!やっぱりそれって大事だよね!」
と思うのですが、やはり時と共に気持ちは風化し、しまいには内容すら忘れてしまったりします…(ノД`)・゜・。
でも、できれば、せっかく先生方から熱い気持ちをいただいたのであれば、1mmの歩幅の一歩でも、自分なりに行動に繋げたい。
その気持ちを整理し、記録しておくために、私はこうしてブログに書いています。
忙しい社労士受験生のみなさんに内容を届けたい
そして、こちらも過去記事にも書いていますが、試験勉強や、いろんなことで忙しくてどうしても時間がとれない社労士受験生のみなさんにも、抜粋でもいいから社労士探究会の内容を届けたい、そう思うからです。
私は、以前こんな長い(笑)ツイートをしましたが、社労士探究会などで、実際に活躍する先生のお話しを聞くことは、社労士受験生にとっても、とても有意義な時間だと思っています。
だけど、やっぱりいろんな事情で、今は聴けない、聴かないという受験生の選択も、大いにアリだと私は思います。
私はこうしてブログを続けているのも、いろんな出会いがあって、少しずつ新しい一歩を踏みだせているのも、このブログを読んで応援してくれた社労士受験生のみなさんのおかげだと思っています。
なので、気持ちのホームグランドは、いつも社労士受験生なのです。
もちろん百聞は一見に如かずではありますが、それでも、私が感じたことをここに残せば、講演をしてくださる社労士の先生方と、社労士受験生の気持ちを、少しでも繋ぐことができるかもしれない…と考えて、こうして書いています。
では次に、今回ご講演してくださった、安中繁先生を、ご紹介します。
自分と安中先生との出会い(もちろん一方的です)
安中先生については、もはや私からご紹介するまでもなく…。
安中先生は、ドリームサポート社会保険労務士法人 で代表社員をされ、企業内のみならず、事業主団体、大学、新聞社等々、多方面で研修講師を歴任されております。
私が安中先生を知ったのは、厚生労働省のサイトにアップされた、雇用調整助成金の動画でした。
あの時は、雇用調整助成金について、情報が混沌としていて、本当にTwitterの社労士の先生の情報発信に日々救われている毎日でした。
そんな中、颯爽と明瞭に現時点での雇用調整助成金をわかりやすく話す安中先生は、ものすごく格好良かったのです。
そして、2020年の働き方改革フォーラムでも、ご登壇されていたのをよく覚えています。
そして、一番鮮明に覚えているのは、2020年に開催された、ひよこの学習塾さん主催の社労士ファーストステップセミナーです。
そこで大津先生と一緒に登壇された安中先生は、衝撃の事実をお話ししてくださいました。
それは、あんなに華やかでかっこいい安中先生が、実はモジモジ社労士(相変わらずこの表現が好きです)だったという、本当に信じられない事実です…。
その時の衝撃は、こちらの過去記事↓に書いてあります。
そして、今回改めて、再度、安中先生は本当にモジモジ社労士だったのか、そしてそこからどうやって今の安中先生に繋がったのか、その謎を解いてみたいと思います。
では、記事に入ります!
モジモジ社労士と今の安中先生、ギャップありすぎ…
疑問①:モジモジ社労士だったって本当なの?
今の安中先生を見て、何も聞かずに、モジモジ社労士だったということをそのまま信じる人はいないでしょう。
人って、どんなに変わっても、その人の色はグラデーションの中での変化だと思いませんか?
ピンクから赤に、黄緑から濃い緑になることはあっても、ベージュがいきなり赤にはならないですよね?
私の中で、モジモジ社労士は薄いベージュで、今の安中先生は深紅です。
なので、同じ人だと思えないし、どうやったらベージュから深紅になるのかが、全くわからなかったのです。
まずは、その謎を解くために、僭越ながら、モジモジの自覚がある私(見えないかもだけど、そうなんですよ)が、本当にモジモジだったのか検証してみます!(何様?というツッコミはさておき…)
尊敬する先輩社員とのお出かけ、何も話せなくて気まずく終わる…
安中先生は、新卒で入社した会社で、数年経つまで、周りの先輩社員さんとコミュニケーションがうまくとれなかったそうです。
そんな中、尊敬する先輩の女性社員さんが、休日に遊びに行こうと誘ってくれました。
嬉しかった半面、自分から話すこともできず、とにかく気まずい一日にまってしまったと、お話しされていました。
私は、このお話がとてもリアルで、あ、安中先生も、私と同じモジモジなのかも…と思える身近なエピソードでした。
自身の所属する社労士会の総会に参加。その後、全身蕁麻疹
社労士試験に合格し、社労士登録をした安中先生は、勇気を出して、自身の所属する社労士会の支部長さんにあいさつに行ったそうです。
すると、「もうすぐ総会があるから来ない?」との言葉。
誰も知り合いがいない中ではありますが、安中先生は「はい、行きます!」と返事をして、参加されたそうです。
元々飲み会は大好きな安中先生ですが、この日は食事もお酒も一切口にできなかったそうです。
そして、疲れた体を引きずって、自宅に帰ってお風呂に入ったら、全身蕁麻疹ができていたそうです。
ひええ、これは、なかなかのモジモジですよね…。
初めての講義がおわったら、腰に塩のベルトができていた
安中先生は、一時期とある会社の社労士試験講座の講師をしていたそうです。
その講師としての初講義で、年金について2時間話した時、今は3時間の講演を、一滴も水を飲まないで最後まで完走できる安中先生が、その初講義の日は、話したことの記憶は一切なく、手元に用意した3本のペットボトルが空になっていたそうです。
そして、腰の周りには、なんと汗でできた塩のベルトが…。
私はこれを聞いて、「そんなに!?( ゚Д゚)」ってひとり叫んでしまいました…。
これはもう、惑うことなき、モジモジ社労士さんでした…。
では、ここから、深紅の安中先生になるまでに、どんな出来事があったのでしょうか。
疑問②:どうやって、モジモジ社労士から今の安中先生に?
先輩の社労士法人を引き受けることを即決
安中先生は、個人事務所を立ち上げ、様々な奮闘をされながら、2名社員で法人化を目指していた時期に、先輩社労士の下田先生から話があると呼ばれたそうです。
そこで、下田先生から、自身は沖縄に引っ越すから、事務所のお客さんを引き継いでくれないかと言われたそうです。
自身より経験も長く、たくさんの顧客を持つ下田先生の顧客を抱えるということは、まだ法人化もしていない安中先生にとっては、チャンスでありながらも、大きな負荷となります。
しかし安中先生は、その場で「やります!」と即答したそうです。
そこから、下田先生と一緒に顧客を訪問し、中には、「下田さんだから頼んでいたから安中さんなら契約しない」と言った顧客もいたそうですが、頭を下げて、なんとか継続してもらったそうです。
テレビ出演、執筆チームへの参加
そして、安中先生のまた転機となったのは、テレビ出演と、水町勇一郎先生の執筆チームへの参加です。
安中先生の参加を後押ししたのは、お世話になった社労士の先生の、
「恩返しは社労士会にしてね」
という言葉と、水町先生の、
「安中さんは、女性で若手という少数派だから、社労士の業界のために、人肌脱いではどうか?」
という言葉だそうです。
ここでも、安中先生は、「はい、やります!」と言って、飛びこんでいきました。
では、安中先生は、モジモジだったのに、なぜこんなに大きな仕事に「はい、やります!」と言えたのでしょうか。
モジモジから、「はい、やります!」変わるために
あきらめた
まず、安中先生は、ばっちりやること、かっこよく見せることをあきらめたそうです。
安中先生は、山形県庄内のご出身だそうで、かっこよく見せたいという気持ちがどこかにあったのかしれなかったともおっしゃっていました。
でも、「自分はこれ以上でも、これ以下でもない」。
そう思って、飛び込むことにしたそうです。
安中先生のTwitterをみてみると、なんだか先生のお人柄がにじんでいます。
そして、少しくだけた場所でお話ししている動画見ると、ああ、本当に飾らない方なんだなと、わずかな動画の時間からも感じました。
(あえてリンクは貼りません)
チャンスに飛びついた
これは、今までご紹介したエピソードからもわかりますよね。
安中先生は、
「できるかできないかはさておき、「やる」と決めて即断する」
そう決めたそうです。
そして、やると決めたからには、ひたすらに、がむしゃらにがんばったそうです。
そして、
誰でも「初めて」はある。
そう思って、たくさんのインプットして、現場ではハッタリで乗り切ってきたそうです。
今でも安中先生は、アサウンサーの学校で話し方を学んだり、ずっと研鑽を続けていらっしゃるそうです。
ロールモデルを見つけた
そして、最後に、「ロールモデルを見つける」ことです。
ロールモデルを見つけること、それは、
「今の自分には無理だと思うことに引き替えて、理想とするあの人ならどうするだろう?を判断軸とすること」
と、安中先生はおっしゃいます。
私は、これこそが、安中先生がベージュのモジモジ社労士から、深紅の今の安中先生に買った秘訣ではないかと思いました。
自分の範囲で思考していると、やはり自分の色や限界から足を踏み出すことは難しいです。
でもそこで、尊敬するあの人なら、なんと言うだろう。どう動くだろう。
それを指針とすることで、なかなか自分では踏み出せない一歩を踏み出すきっかけになるのではないでしょうか。
ちなみに、安中先生のロールモデルは、
- 児玉恵子氏 にこにこオフィス 代表
- 諸星裕美氏 オフィスモロホシ 代表
- 緒方貞子氏 国連高等難民弁務官 「緒方貞子回顧録」
- 赤松良子氏 労働官僚「均等法をつくる」
の、4名だそうです。
もし、ロールモデルがいない、いても曖昧な場合は、たくさんの情報をとりにいってみるといいと、安中先生はおっしゃっています。
社労士探究会で、ロールモデルを見つける、なんてこともいいのかもしれませんね(^^)
誰かと繋がる、そして誰かを繋げる
こうして、安中先生は、「はい!やります!」と行動することで、たくさんの人と繋がっていきました。
そして、ここでは長くなってしまうので書きませんが、社労士探究会では、安中先生のドリームサポート社会保険労務士法人が、どんな理念を持って、どんな社会をつくりたくて、そのためにどんな事業をしているか、具体的にお話ししてくださいました。
それは、「はい!やります!」で繋がりをつくった安中先生が、今度は誰かと誰かを繋げる。
安中先生が、そこに、喜びと使命を持って取り組んでいることが、全編を通して伝わりました。
今の自分でもできること(まとめにかえて)
では、最後に、安中先生の社労士探究会を通じて、私が今後行動してみたいことを上げます。
それは、
- 迷ったらやる。
- やると決めたら、覚悟をもってやる。
- かっこつけずにやる。完璧にできなくても、かっこわるくても、やりたいと思ったらやる
この3つです。
なぜそう思ったかというと、私の今のロールモデルは、宮武先生です。
誠実で、実直で、そして判断が早い。
その宮武先生は、以前の社労士探究会でもおっしゃていたとおり、「迷ったらやる」方なのです。
私は、性格上、何かをやるときに、すぐに不安要素が頭を駆け巡ります。
それが、仕組みをつくる上では、ミスをなくせるという利点はあるのですが、今の私にとっては、腰が重い原因でもあります。
でも、迷ったらやる。
私の中で、「迷う」というのが重要で、「迷う」ということは、やってみたい気持ちがあるということです。
なので、自分の「楽しそう」「おもしろう」「ワクワクする」の基準にひっかかり、やってみたいと思ったことは、「迷ったらやる」を胸において、動いていきたいです。
そして、今の自分以上にかっこよく見せることはせず、今の自分でできること、そしてその中でのベストを尽くし、覚悟をもって最後までやりきる。
失敗しても、かっこわるくても、やってみる。
そんな風に、三歩歩進んでは二歩下がるで、ペンギンのように小さい歩幅で進んでいけたらと思っています。
最後になりますが、このような貴重なお話しを聴かせてくださった安中繁先生、社労士探究会の運営のみなさんに、深く感謝申し上げます。
最後まで読んで下さり、ありがとうございました。
では、また~!