社労士受験生なら、1度は「何時間勉強したら合格できるのか?」をインターネット検索したことがあるのではないでしょうか。
今回は、私が合格した年に、どのくらい勉強時間があったか、またその中で、心がけていたことを書いてみたいと思います。
社労士合格までに1000時間以上の学習が必要って本当?
よく「社労士は〇〇時間以上勉強しないと合格できない!」なんて記事があったりしますよね。
こちらのユーキャンさんのコラムでも、1000時間を基本として記事が書かれています。
https://www.u-can.co.jp/社会保険労務士/column/column06.html
私が受験生だった頃、この時間を見たときに、「1000時間なんて途方もなさすぎる…」と遠い目になりました。泣
もちろん、自分が設定した目標時間を達成することはとても素晴らしいことです。
でも、私は学習時間のカウントすることは必ずしも必要ではないと考えています。
学習時間を目標にすると、時間を過ごすことが目的となってしまう
私も2回目の受験のときに、学習記録アプリで勉強した時間を記録していました。
- 1週間の目標時間を10時間に設定
- 毎日時間を記録して、
- 1週間の目標が達成できたらOK!
という感じです。
でもある時、学習内容よりも、時間を達成したことで満足している自分に気づきました。
例えば、
- ダラダラ2時間勉強する(後半は嫌で嫌でしょうがないけどやる)
- 集中して45分勉強する
この2つを比較したときに、時間を目標にしてしまうと、1のほうがよいと感じてしまうんです。
本来は、「何時間勉強したか」よりも、「何をどんな内容で勉強したか」が大事ですよね。
勉強に使える時間、勉強方法はひとそれぞれ
そもそも、学習にどのくらい時間を使えるか、どんな勉強スタイルかは人それぞれです。
①会社員の方の場合
- 通勤時間を学習時間として使う
- 残業が続けば、机に座って学習する時間を作るのは難しい
→平日は勉強時間に限りがある。
②家事・育児をしながらの勉強がメインの方
- 家事をやりながら音声学習
- 子どもが寝ているスキに勉強
→細切れ時間を重ねていく勉強スタイル
こうやって考えてみると、人によって、使える時間も勉強スタイルも違うのがわかります。
なので、時間だけで学習の成果を測ることは、やはりあまり意味がないように感じます。
それよりは、
- 他人と比較するのではなく、自分に与えられた時間でこなせる量はどのくらいか
- その中で、優先順位をつけて、取り組むべき学習はなにか
ということを大切にしたほうが、より効果的に学習できるのではないでしょうか。
私の実際の勉強時間
では、実際に私が合格した年の学習時間を振り返ってみます。
私は合格した年は、4回目の受験でした。
もちろん、3回目目までの学習の蓄積があったということもあるかもしれません。
でも、社労士試験は忘却との戦いです。
勉強を始めると、結構きっちり忘れてます。泣
なので、毎年リスタートというかんじだったので、今年初受験の方にも参考にしてもらえると嬉しいです。
平日(仕事あり)
まずは、仕事がある平日のスケジュールを振り返ってみます。
- 4時30分にめざまし→スヌーズ機能でやっと起きる
- 朝5時から6時30分まで勉強
- 準備をして仕事へ
- スキマ時間に勉強
- 夜寝る前に、講義を聴きながら寝る
以上です。
夜勉強しようと試みた時もありました。
しかし、大抵の日は仕事でクタクタになってしまい、なかなか勉強することができませんでした。
また、夜は早く寝ないと、朝も早く起きられないということにも気づきました。
なので、夜は割り切って、机にむかう勉強はやめました。
その代わり、夜寝る前に、講義音声を聞きながら寝ていましたが、大抵すぐ寝入ってました。
なので、がっつり机に座って勉強していたのは、1日のうち1時間から1時間半です。
休日(仕事なし)
次に、休日のスケジュールです。
5月から8月はできるだけ予定はいれず、極力勉強時間に充てていました。
- 朝7時~8時…勉強
- 8時…朝ごはんをゆっくり食べる
- 9時~10時…勉強→休憩
- 10時30分~11時30分…勉強→休憩
- 12時…お昼ごはん(ごほうび時間+リラックスタイム)
- 13時~14時…勉強→休憩
- 14時30分~15時30分…勉強
以上です。
休日の勉強量はトータルで5時間くらいです。
少ない勉強時間で心がけていたこと
このように、私の勉強時間では、到底1000時間はいかないです…。
通常の社労士試験受験生からすると、学習時間が足りないかもしれません。
そんな私が、心がけていたことを書いてみます。
平日(仕事あり)
平日は、勉強をしたいと思っても、仕事だけでかなり疲れてしまいます。
なので、「学習することを決めておく」こと、そして「スキマ時間を活用する」ことを大切にしていました。
学習することを決めておく
私の場合は、平日は朝の5時から6時半までが、実質1日の勉強できる時間のすべてです。
なので、その時間は無駄にしないよう、
そこで学習する内容(例:トレ問A P●からP△まで)をしっかり決めておいて、
それをこなすことに集中しました。
「今日は何をしようかな~?」と迷う時間と、考える力を節約する感じです。
スキマ時間を活用する
まとまった時間をとれないときは、スキマ時間の活用が大事です。
- 通勤時間に社労士講座の音声を聞く
- スマホで資格の大原社労士24のメルマガの問題を解く
私はこの2つをスキマ時間にやっていました。
2.の「社労士24メルマガ」は毎日1問1答が配信されます。
私は毎日解くというよりは、保存しておいたものをスキマ時間にどんどん解く!というようにしていました。
(gmailで社労士24のフォルダをつくり、そこに保存。スマホでチェック)
このメルマガのいいところは、解答の記事がとてもわかりやすいというところです。
なので、問題を解くことも大事ですが、解説記事を読むことがとっても勉強になりました。
解説記事についているまとめを、スクリーンショットしたりもしていました。
◆社労士24のメルマガは、こちらのサイトで登録できます。
休日(仕事なし)
1日で集中できる時間には限りがある
私は、勉強を始めたころは、「よし!休日は時間がたっぷりあるから8時間は勉強するぞ!」なんて思っていました。
しかし、勉強してみて思いました。
時間はたっぷりあっても、自分が1日で集中できる時間には限界があると。
私にとって、集中して勉強できる時間は5時間くらいでした。
朝早い時間のほうが集中できる・食事のあとは眠くなる
私は朝のほうが集中して勉強できました。
やはり、午後になってくると疲れてくるし、飽きてくるからです。
なので、できるだけ朝早い時間から始めて、15時もしくは16時には終わらせるようにしました。
また、食事をした後はどうしても眠くなるので、そこはそういうものだと割り切って、少し昼寝したりしていました。
集中できる時間は45分→休憩10分を繰り返す
さきほど1日で集中できる時間は私の場合は5時間くらいと書きました。
それに加えて、1回に続けて勉強できる時間にも限りがあることもわかりました。
私の場合は、45分で区切り、10分休憩するというサイクルが一番あっていました(^^)
お昼時間は思いっきりリラックスする
勉強をしていると、楽しみはお昼しかありません。(きっぱり)
私はお昼は簡単なものを自炊するか、またはお店で買ってきたものを食べてました。
お昼は、その日に「これを食べたい!」というものを選んで食べるようにしていました。
時には無印良品のレトルトカレーを買っておいたり、高級パスタソースを買っておいたり。
食後のデザートでピノを買っておいたり、ときにはハーゲンダッツという贅沢も!
そして、食べ物と同じく楽しみにしていたことが、ご飯を食べながらバラエティ番組もしくはドラマを見ることです。
私がよく見ていたのは、
- 録画しておいた「マツコの知らない世界」というバラエティ
- 「植物男子ベランダー」というドラマ
でした。
マツコの知らない世界は、前半後半の2部構成なので、区切りをつけやすいのも◎です。
「植物男子ベランダー」は、時間もそんなに長くないドラマで、1話完結なのでちょうどよかったです。
また、「植物男子ベランダー」は、音楽をすべて大橋トリオさんが手掛けているので、かなりいい気持ちで昼寝することもできました。笑
このサントラ大好きです。
なにがいいたいかというと、お昼はしっかり休んでリフレッシュほうがいい!ということです。
平日・休日共通 自分がやるべき最優先事項を決める
社労士試験の勉強をしている人には、時間がたくさんある人もいれば、あまり時間がない人もいます。
教材は、もちろんたくさんあって、全部こなしたいのはやまやまですし、こなせることにこしたことはないです。
でも、時間が限られている場合は、思い切って何かをやらない決断をすることも大切です。
「時間がない!」「間に合わない!」と焦ってしまう場合は、資格学校の先生に相談してみるといいのではないでしょか。
きっと、優先順位を教えてくれますよ。
私がゴールデンウィークが終わるまでの目標としていたこと
最後に、合格した年、私がゴールデンウィークが終わるまでに完了したかったことを書きます。
10科目講義+トレ問(過去問)のA問題終わらせる=全科目1回転させること
を目標にしていました。
なので、選択式も解のトレ問も解かず、トレ問のBもやりませんでした。
選択式よりも、トレ問Bよりも、10科目すべて1回転すること、これを最優先にしました。
なぜなら、7月中旬の模試までに、2回転目を終わらせたかったからです。
私の確保できる学習時間としては、これが限界でした。
この優先順位は、資格の大原経験者コースの金沢先生が、伝えてくれた優先順位を参考にして決めました。
勉強の方法は人それぞれですが、少しでも参考になれば嬉しいです。
応援しています!
まとめ
- 学習時間だけにとらわれる必要はない
- 自分の使える時間を把握し、学習計画を立てよう
- 自分が集中できる時間の限界を知ろう
- 時には「やらない」ことを決めるのも大事
- 休憩時間は好きなものを食べて、リラックスしよう
- ゴールデンウィークが終わるまでに全科目1回転できたらすばらしい